認知症を予防する歯科医療-咬み合わせ治療・顎関節症なら大阪府高槻市の「きたむら歯科医院」

072-688-8148

【診療時間】10:00~12:00/17:00~20:00(日曜 咬み合わせ・矯正ご相談のみ)
【休診日】火曜・木曜・祝日

072-688-8148

【診療時間】10:00~12:00/17:00~20:00(日曜 咬み合わせ・矯正ご相談のみ)
【休診日】火曜・木曜・祝日

認知症を予防する歯科医療

咬み合わせを治して健康長寿

直立二足歩行で生活する人間の下顎はぶら下がった状態なので、成長期を通じてほとんどの方がズレてしまい、正しい咀嚼運動ができないだけではなく、想像以上に身体や心に悪い影響を及ぼしています。姿勢の崩れは全身の筋肉の硬直を生み・全身の血流を阻害することで、いろいろな不調の原因となっていると考えられています。特に脳への血流の減少は重篤です。超高齢化社会となった今、大きな社会問題となっている認知症とも大きく関わってくる問題だからです。

<生活全般に悪影響 咬み合わせ異常>

人は、背骨の上に頭をのせて二本足で立って生活をします。下顎はその頭にぶら下がっているので、下顎がズレて咬み合わせが悪くなると、全身のバランスが崩れ、身体中至る所に影響が出てしまいます。顎がズレると顎関節がズレ(顎関節症)、さらに頚椎をはじめとする背骨全般がズレ(ストレートネック・姿勢の崩れetc.)、それを防ぐために全身の筋肉が無駄働きをさせられます(肩こり・腰痛・疲労etc.)。さらに硬く凝った筋肉の影響で血管が圧迫され、全身の血流が悪くなります(脳の機能低下・冷えetc.)。顎ズレ矯正治療(咬み合わせ治療)は原因がよくわからない身体の不調(不定愁訴)と関わりがあると言われる所以です。

<首のコリと脳の血流不足>

背骨の上にのっている頭を直接支えているのは首の筋肉です。下顎がズレると最も影響がでる部分です(首のこり)。首は脳や頭皮・顔への血管の通り道なので深刻さは想像以上です。身体中で最も血液を欲しがる脳(全体の20%が脳に送られます)への血流不足は大問題だからです。血流不足で真っ先に影響を受けるのは前頭前野と呼ばれる領域(おでこの内側辺り)です。この領域の血流量の不足は、脳の老化や心の病・認知症と大いに関係します。

<認知症>

健康寿命(介護なしに暮らせる年数)を縮める原因のひとつが、恐ろしい病、認知症です。何故皆が恐れるかといえば、まだ完治させる治療法が見つかっていないからです。だから発症してしまってからでは遅いのです。早期発見・早期予防が大切です。

ではどうすればよいのでしょうか。まず脳に注目しましょう。前頭前野という場所があります。丁度おでこの裏あたりです。ここは人間らしい知性・感情・意志を生み出す中枢です。この機能を発揮するには記憶力・判断力が必要です。その中心的知能が『ワーキングメモリー』です。この機能を向上できれば記憶や判断にかかわる機能が向上します。そして人間らしい知性・感情・意志をもって社会生活が可能になるのです。

認知症の原因はいくつかありますが、この前頭前野の中心的機能である『ワーキングメモリー』の働きが低下することで、社会生活が円滑に営めなくなってしまう様々な症状が現れていると考えられています。

<咬み合わせ治療はワーキングメモリーを向上させる>

丸山剛郎大阪大学名誉教授と澤口俊之武蔵野学院大学教授とのファンクショナルMRIを使った研究により、咬み合わせ治療のための顎ズレ矯正治療をすると、脳全体の血流量の増加し、特に前頭前野では前述の中心機能であるワーキングメモリーが向上することが認められています。しかもこれは一過性ではなく、1ヶ月後には脳の効率化(脳の若返り効果:研究結果では約20歳の若返り効果が認められました)が起こっていることもわかっています。

<咬み合わせ治療で認知症予防・早期治療に期待>

顎ズレ矯正治療(咬み合わせ治療)はワーキングメモリー機能を向上させ、記憶や判断に関わる脳の機能が向上するので、この治療効果が認知機能の向上に無関係とはいえず、少なくとも認知症につながる脳の老化を遅らせる意味があることから(脳が20歳程度若返る)、認知症予防・早期治療として大いに期待できるのではないでしょうか。